ペットフード工場ってどんなところ? (2)
はじめに
こんにちは。ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
前回の記事では、ペットフード工場について、特に衛生面と安全性に焦点を当ててお話をさせていただきました。今回は、具体的にペットフードがどのように製造されていくのか、ドックフードのドライタイプを例にとって、その一般的な製造工程をご紹介させていただきます。
レシピを考える
一見すると、すべて同じように見えるドライフードですが、実はレシピは千差万別。例えば、同じフードでも愛犬の年齢毎にパッケージが違いますよね。それぞれの犬にあわせて、原材料や配合の割合を各企業独自で研究・開発をしているのです。原材料の産地はどこなのか、どんな割合でどんな材料を入れるべきなのか、日々レシピが考案されています。
余談ではありますが、原材料はパッケージに明記されていますので、どんな食物が含まれているのか、一度確認してみるのも面白いかもしれません。
原材料の粉砕~混合
原材料の分量と、配合の割合が決定したら、次は機械で原材料を粉砕していきます。ここでは、大きさが均一になるまで、粉砕機にかけられます。次に、砕かれた材料を混ぜ合わせていきます。この過程では、後に行われる加熱処置にてムラができてしまわないよう、また、材料が均一に混ぜ合わされ、栄養に偏りがでてしまわないよう丁寧に混合を行っていきます。
ドッグフードの加熱・加圧~形成
原材料が均一に混ぜ合わされたら、次は加熱・加圧処理をしていきます。これには、中にひそんでいる微生物を殺し、また後の形成をしやすくする目的があります。なお、熱を加えることによって栄養が失われてしまう栄養素などは、レシピを考える過程にて多めに配合されます。
次に、原材料を適切な大きさにカット・形成していきます。私たちが目にするドックフードには、いろいろな形や、食べやすい大きさに形成されていますよね。これらにも、各社の特徴が見えますね。この時点では加圧後の気圧の変化で、フードは大きく振らんでいます。なので、フードを乾燥、そして最後にコーティングを行って完成となります。
最後に
いかがでしたでしょうか。
以上が、一般的なドライフードの製造過程です。
どんな風に、私たちの手元にドッグフードが届けられるか想像がつきましたでしょうか。
今度ドライフードを手にとる時は、ぜひこの製造過程を思い出してみてくださいね。